性器ヘルペスとは

性器ヘルペスは性器やお尻の周辺に水ぶくれができる病気です。
性器ヘルペスは一般的な性感染症のひとつで、「Genital Herpes」の頭文字を取って「GH」と呼ばれることもあります。

ヘルペスとは主に1型と2型があり、1型は口唇や顔面などを中心とした上半身に症状が出るものと、性器ヘルペスのように、下半身に症状がでるものに分かれます。
ヘルペスウイルスの特徴として、初感染で免疫ができたとしても、体力の低下や外傷などによって再発を繰り返すことがあるため、何度もヘルペスにかかることがあります。

性器ヘルペスは男女とも性的な活動が多くなる20代以降の年代に多く発症しています。
どの年代でも女性の患者数が多く、女性がかかりやすい病気です。また感染している方の約60%の方に症状があるのに気づくのが遅れてしまうことや、気付かないままでいるため、性行為を通して感染が広まっていくことも多くあります。
 

性器ヘルペスの症状

ヘルペスの感染として、単純ヘルペスウイルスにはじめて感染することを初感染といいますが、初感染の場所が口唇ヘルペスのように1型だった場合は、新たに性器ヘルペスに感染したとしても明らかな症状がでることは少ないですが、初感染が性器ヘルペスだった場合は、酷い症状が出る場合があります。
初感染後はウィルスが腰仙骨神経節(腰のあたりの神経の根元)の部分にある神経細胞に居ついてしまうため、抵抗力が落ちたりする場合は何度も再発することがあります。

症状としては、感染後約4日から10日くらいで発症し、発熱が出ることもありますが、主に感染部分にかゆみやヒリヒリとした感じ、痛みなどを感じます。
皮膚には赤いブツブツが出てきて、水泡ができ、水泡が破れることで潰瘍を形成していきます。そのため激しい痛みを感じ、女性の場合は排尿時に痛みを伴います。

再発の場合は、初感染ほど酷い症状は出ないですが、一般的には水疱から潰瘍などが数個できる程度で済むことが多いものの、時には強い症状となることもあります。再発する前に神経痛のような症状が出ることもあり、局所に違和感がでることもあります。

性器ヘルペスの検査・診断

性器ヘルペスの疑いが出たら、男性は泌尿器科、女性は婦人科が一般的ですが、お尻などに症状が出ている場合は皮膚科や性器に出ているものなら性病科でも診断をしてくれます。

性器ヘルペスの場合は水疱や潰瘍、かゆみ等の典型的な皮膚症状があり、神経刺激症状を伴うことが多いので、性器ヘルペスを多く治療している医師であれば患部の視診と簡単な問診程度で診断は比較的早く判断が付きますが、検査をしている病院もあります。検査の場合は症状がでている部分からウィルスを採取し、調べることで性器ヘルペスの診断が出ます。

性器ヘルペスの治療

性器ヘルペスの治療としては、本来であれば、ヘルペスウイルスを消滅させてしまえば完治するものですが、このウィルスは完全に消し去ることができる薬はなく、完治はできません。そのため性器ヘルペスを治療していくためには、ヘルペスウイルスの増殖を抑制する薬を使用し、症状を抑えていくことになります。

また、ヘルペスウイルスに初感染で性器ヘルペスに感染し、重度の症状が出ている場合は、入院での治療があります。入院での治療には抗ヘルペスウイルス薬を使用しますが、点滴静注薬や飲み薬などを、症状や状況に応じて使い分け治療していきます。

この性器ヘルペスは約2~4週間で自然治癒するウィルスでもあります。
再発の場合は自然に治癒している事もありますが、症状が酷くなる前に飲み薬や塗り薬などを症状や状況に応じて治療していく事も大切です。