クラミジア感染症とは

クラミジア感染症はクラミジアトラコマチスという細菌によって引き起こされる感染症です。
あらゆる直接的な性的接触によって感染を引き起こし、正確な人数は分かりませんが、感染者数が100万人以上いると推測されています。特に10代後半から20代にかけて感染者が多く、初期症状が少ないために、自分で感染者と気付かずに、パートナーに感染させてしまうこともある病気です。
クラミジアトラコマチスは咽頭にも感染しますのでオーラルセックスからの感染例も多く報告されています。

クラミジア感染症の症状

クラミジア感染症の症状は、男性と女性で多少の違いがあります。

男性の場合、感染が多い場所として尿道があげられ、尿道炎などを引き起こし、尿道からの膿、軽い排尿痛が主症状となります。

女性の場合、セックスによりクラミジアトラコマチスが膣の奥まで侵入する事で感染を引き起こします。症状としては、おりもの増加や性行時の痛みなどです。咽頭にクラミジア感染症が発生した場合は、のどの痛みなど、風邪と混同するような症状であるため、さらに分かりづらくなります。
女性で性器にクラミジア感染症をおこしている場合は10%から20%の確率で喉頭感染を引き起こしているというデータがあります。

クラミジア感染症の検査・診断

クラミジア感染症の検査・診断は病院で行う方法と、自宅で自己検査する方法があります。
検体は男性が尿で、女性は膣分泌液です。
キットによる自己検査、病院での検査とも、検査の結果を正確にするために、性行為から2、3日の経過時間が必要になります。
病院による検査では、採血によるクラミジアトラコマチヌス抗体検査を選択することも可能です。ただし、採血検査は直接クラミジアトラコマチヌス菌の存在を調べているではなく、あくまで痕跡の調査ですから、治療が長期にわたっている場合はセカンドオピニオンを積極的に受けるようにしましょう。

クラミジア感染症の治療

クラミジア感染症の治療は、抗生剤による薬物治療です。
アジスロマイシン、クラリスロマイシンなどが代表的な薬剤です。特にアジスロマイシンは1日の内服で患者さんの負担も少なく、飲み忘れも心配ありません。医師の承認がおりるのであれば、有効な治療薬なので、医師と相談してみても良いでしょう。ただし、どの薬も100%の治療効果を持つわけでは無いので、必ず経過検査を受ける必要があります。おおよそ2週間後に医師の指示による検査を受けて病原体反応が陰性になったことで治癒が確認されます。

クラミジア感染症は知らずにパートナーにうつすこともある病気ですから、お互いに理解をもって治療を受けることが望ましいです。

 

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