過活動膀胱とは

過活動膀胱とは、排尿筋の過剰な活動が原因となって、十分な量の尿がたまっていないにも関わらず、自らの意志とは関係なく、膀胱が収縮することにより尿意を感じてしまう状態のことを言います。

本来、膀胱に尿がたまると、尿がたまったことが脳に伝達され、その結果、脳が膀胱に命令を出すことによって、排尿筋が縮むというシステムが保たれています。ところが、過活動膀胱の状態になると、この機能に異常が発生し、排尿障害が起こります。

過活動膀胱の種類と原因

過活動膀胱は神経因性のものと、それ以外が原因となる非神経因性のものに分類することができます。
神経因性の場合は脳や脊髄の障害が原因に、非神経因性の場合は骨盤底筋障害や下部尿路通過障害などが原因になっていることが多く、出産や加齢変化が関係している場合も少なくありません。
また、非神経因性の場合では、不特定の原因が重なっていて、原因を特定するのが難しい場合もあります。

過活動膀胱の症状

過活動膀胱の主な症状としては、突然尿が我慢できなくなる尿意切迫感や頻尿があげられます。
そのため突然の尿意切迫感により、尿意を感じた途端にトイレに駆け込む必要に駆られるような場合もあります。
また、尿意を感じた途端に我慢ができなくなり失禁してしまうような切迫性尿失禁の症状が見られることもあります。

過活動膀胱になると、昼間、起きている時間だけではなく、夜間、寝ている間にも頻尿になるケースが多く見られます。そのため睡眠不足でストレスを感じてしまうような場合も少なくありません。

過活動膀胱の検査・診断

尿意切迫感、頻尿、夜間頻尿、切迫性尿失禁など、排尿に関した何らかの症状があり医療機関を訪問すると、過活動膀胱症質問票(OABSS)などにより、症状の程度が確認されます。また、問診の結果、必要とされた場合は、さらに検査を受けることになります。
排尿に問題があっても、必ずしも過活動膀胱であるとは限りませんので、原因を特定するためにも検査が必要になります。

初診では、腹部超音波検査や血液検査、尿検査などが行われます。また、過活動膀胱の主な検査としては、尿流測定、ストレステスト、バッドテストなどがあげられます。

過活動膀胱の治療

過活動膀胱であると診断された場合の主な治療方法としては、薬物療法と行動療法の二つがあげられます。

薬物療法の場合では、主に膀胱の収縮を抑える抗コリン薬を使用して、治療を行います。
一方、行動療法では、膀胱の訓練や排泄の介助が行われます。膀胱の訓練では、機能的に弱まった膀胱や骨盤底筋を鍛えることによって、排尿におけるトラブルを解決するのを目的としています。
また、原因となった生活習慣を見直す生活指導や理学療法などによる治療が行われることもあります。